のぼり旗がその役割を十分に果たすには、人の目に入りやすいデザインでなければなりません。そう言われると、とにかく色をたくさん使うことが大事だと思う人もいるでしょう。
たしかにカラフルなのぼり旗も魅力的ですが、それには欠点もあるので注意しなければなりません。使用されている色が多すぎると、漫然とした印象を与えやすくなってしまいます。何を伝えたいのか分かりにくい状態になりかねません。
したがって、色は使いすぎず、できるだけ統一感を出すことがポイントになります。たとえば、のぼり旗に清潔感を持たせるため、空色のブルーを使おうとする人は少なくありません。これ自体は問題のない判断ですが、そこにピンクやイエローを盛り込むと、途端にうるさい印象になりやすいです。
そうではなく、空色より深みのあるブルーで
協調するなど、青系で揃えたほうが効果を期待できます。
情熱をアピールしたいときは赤系で統一するなど、コンセプトに合わせて選択することが重要です。やみくもに色を多用すると、コンセプトがぼやけてしまう点に気を付けてください。
言い換えると、統一感をうまく出すことで、
どのような店や商品なのか明確に伝えられる
ようになります。
おしゃれなデザインで店舗のブランディング!
おしゃれなのぼり旗を用意することは、店舗のイメージアップにつながります。どのようなブランドでも多かれ少なかれデザインとセットで認知されています。
一流のブランドはデザインも秀でているケースが多いです。デザインが良くなければ、店舗の印象まで悪くなることも珍しくありません。のぼり旗を単なる商品の宣伝用ツールと考えるのは間違いです。
店舗の存在を高らかに示すものであり、視覚的な記憶とともに人々のイメージとして定着します。たとえば、美しいピンクを基調としている場合、フェミニンな柔らかい印象を与えられるでしょう。
前述の統一感の話とも関係しますが、店舗の象徴となるような
デザインで構成するのが望ましいです。少なくとも、店舗の方向性とかけ離れた内容にするのは良くありません。派手にすると品がなく見える場合もあるので注意を要します。最も伝えたい文言だけフォントや大きさを変えるなど、要点を絞った構成にすることがセオリーです。
のぼり旗のデザインを検討するときは、それを見る人の立場に立って、多角的に捉えることが欠かせません。ブランディングに貢献できるように、末永く使える素晴らしいデザインを考案しましょう。