オリジナルのぼり旗を発注するとき、縫製についても種類を選ぶことができるようになっていますが、選び方によって大きく耐久性に違いが出ることをご存知でしょうか。
安価なのは生地の端の方を特別な処理をせず、ポリエステル系の生地が熱に溶けやすいことを利用してほつれにくくするため、高熱のカッターで裁断を行うヒートカットが用いられていますが、長期的に風にさらされると徐々にほつれてきてしまいます。
強風の中でも長持ちさせたいときには、オプションであっても縫製の加工をお願いすべきで、特に風の影響を受けやすい下側の部分はオリジナルのぼり旗を作るときに加工してもらうのがポイントです。
生地の端を折り返して縫う三巻加工は、ほつれにくくして見た目のきれいさも抜群に違いますから、すぐにボロボロになってほしくない場合には四方全部にお願いすると良いでしょう。少しでも安く仕上げたいなら、上下だけやポール側ではない方だけ縫うL型で依頼する方法もあります。
巻き上げをできるだけ抑えたいときは、ポールに通す部分をチチにするのではなく袋縫い加工を行ってもらうとよく、生地を袋にしてポールを通すと厚みがあって強風で巻きあがりにくく、元の形に戻りやすい特徴があります。
縫製を依頼すれば、その分オリジナルのぼり旗の費用が高くなるだけでなく完成までの時間も延びるので、納期に十分に余裕がある状態で依頼を行うことが肝心で、依頼する枚数にもよりますが、ヒートカット加工のみの場合に比べてプラス1日から2日程度かかると考えた方が良いでしょう。
のぼり旗デザインの印刷時における知識
のぼり旗の印刷に必要となるデータ形式は大抵画像はRGB形式となります。これは光の三原則によるもので、デジカメデータは通常採用しているものです。けれども印刷の場合には、基本4色となるのはシアン、イエロー、マゼンタとブラックのCMYKです。プリンターで印刷するためにレイアウトデータを作成する際には、このデータ形式を変換しているわけです。
この工程において色のバランスが変わることが多くまた実際にはオリジナルデータをのまま使っても見た目の良い色合いになるとは限らないので、調整作業が
行われることになります。
のぼりそ旗は宣伝効果を高めるために、目立つよう色鮮やかにするのが通常です。それをデータ形式を変換する際に修正して再現できるようにしているのです。
この作業をいかに上手く行えるかによって、のぼり旗の仕上がりの良し悪しが決まると言っても過言ではないものとなります。
業者選びにおける基準ともなるものです。